ヒロイン図鑑

“ヒロインになる方法”を内面・外見から研究しています。

【クズの本懐】漫画版・茜先生はなぜモテる?モテても満たされない人の深層心理

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女子アナのような清楚な見た目に誘われ近づけば
気がつくとズブズブに手のひらで転がしてくる鋼鉄のマドンナ。
マンガ『クズの本懐』でヒロインを翻弄する
 「茜先生」を取り上げます。

人の好意をコレクションのように
奪って、集めて、並べてうっとり眺めては
いつまでも飢えない乾きを癒し続ける茜先生ですが、
彼女の生存戦略の根底には「自己の不確立」がありました。

※注意※
この記事は既刊9巻までのネタバレを含んでいます!

この記事で分かること
  1. 異性に女として意識させるテクニック
  2. 女性としてモテても満たされない理由
  3. 「傷つかない好意」では得られないもの

 作品概要 

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出典:『クズの本懐』コミックス5巻
作品名 クズの本懐(クズのほんかい)
作者 横槍メンゴ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 月刊ビッグガンガン
発表号 2012年9月
巻数 全9巻

出典:wikipedia

あらすじ:

安楽岡花火と粟屋麦は一見、理想の高校生カップル。しかし2人とも他に好きな人がいることを了解しながら一緒にいた。花火は幼いころからお兄ちゃんと慕っていた鐘井鳴海を、麦は昔家庭教師をしてくれた皆川茜が好きだった。

出典:wikipediaより抜粋

作品実績

クズの本懐』は、2017年の同時期にアニメ化・TVドラマ化され、累計発行部数180万部(2017年3月時点)の話題作です。

作者の横槍メンゴ先生は女の子の描写が特に丁寧で、
クズの本懐』でも主人公・花火や今回取り上げる茜先生、その他ヒロインもとても可愛いです。可愛い。
柔らかくて、睫毛や髪の毛の繊細さまで細かく表現した
「夢のような女の子像」×「人間が隠したいような本能や煩悩」
ストレートに描くギャップに痺れます。
こんな可愛い子がこんなに淫らなの?っていう覗き見感。

現在はヤングジャンプで『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の赤坂アカ先生とタッグを組んで『推しの子(既刊4巻)』を週刊連載中。
本作は2021年4月時点で単行本の累計発行部数はすでに100万部を突破している、今注目の作品です。

ヒロインプロフィール

皆川 茜(みながわあかね)。本作のヒロイン・花火(はなび)らの高校に勤務する音楽教師。麦の中学時代の家庭教師。清楚な容姿から、生徒の人気が高い。しかし、その清楚な容姿とは反し、性的なモラルが少々乱れている。
Wikipediaより

 初登場の頃は、
「こういう女性はモテますよね」って感じで
清楚・にこやか・異性に対する程よく砕けた距離感の3拍子を兼ね備えた
ザ・モテる女でした。(実際モテる)

それが後に、とんだクラッシャーだったことが発覚し
茜先生の登場がこの作品の面白さを底上げしたと言っても過言ではありません。
※あくまで主観です 

相関図

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画像出典:ビックガンガンHP

主な登場人物です。
茜先生を取り巻く人間関係に絞っています。

本作の主人公は、花火(はなび)。
17歳の高校2年生で、同級生の麦(むぎ)と付き合っています。

美男美女カップルで周りからも憧れの的ですが、
実は花火にも麦にも、別の想い人がいます。

花火は、幼馴染で学校の先生でもある「鐘井先生
麦は、中学時代の家庭教師で同じ高校の音楽教師の「茜先生」

本命に想いを告げられないもどかしさと寂しさを埋めるために
同じ境遇にあるお互いで慰め合うことにした、花火と麦。

でも、異性からの視線を一身に浴びる茜先生は、
実はとんでもない人で・・?

茜先生がモテる理由

茜先生はモテるというよりも
狙った獲物は必ず落とすというゲーム感覚
異性とコミュニケーションを取っています。

前回解説したサエコさんとは対照的で
女性にはゴリゴリに嫌われています。笑

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hal-heroine.hatenablog.com

 

でも、茜先生は女性からの嫌悪感や嫉妬すらも
「気持ちいい」と言っているので一種の性癖ですね。

この記事では、茜先生の振る舞いが
恋愛の初期における「異性に女として意識させるフック」
として秀逸なので説明していきますね!

〜見た目編〜

対人関係で相手に好意的に思ってもらうには
第一印象は欠かせません。

その点で茜先生は
「女性らしさ」に全振りした
清潔感のある見た目をしています。

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出典:『クズの本懐』コミックス7巻

サラサラロングヘア、整った顔立ち、男性を威嚇しない大人しめなファッション、シャンプーの香り、控えめなナチュラルメイク‥女子アナみたい

作中で花火も関心するほどの徹底ぶり。

このように無難で威嚇しない格好をするのは
茜先生なりのポリシーがあってです。

茜先生は、人から求められるには
「個性なんていらない」と言い放っています。

「主張するものって嫌い」
「個性なんて他人は求めていないもの」
「求められなきゃ意味がない」
出典:『クズの本懐』コミックス3巻

これは茜先生が他人の欲求を叶えることで
相手の心を手に入れてきた経緯があるから。

普通の人だったら自分を消してまで相手に求められることに
だんだん苦しさを覚えていきます。

しかし、茜先生は極端に当事者意識が薄いので(※後述します)
相手から求められることによって初めて自分を認識できるという
ちょっと変わった思考の持ち主です。

〜考え方編〜

そんな茜先生がなぜ異性の視線を集めるのか、
振る舞いから内面を解説していきます!

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【茜先生が男性にモテる理由】

  • 浮世離れした考え
  • 人の感情に敏感
  • 主観が薄い

理由を解説していきます!

▽▽▽

1. 浮世離れした考え

POINT

・冷静に相手を観察できる
・ゲーム感覚でスキルを積んでる

茜先生が一番ぶっとんでいるのは
「他の人に向けられた好意を自分に向けたい」という
気持ちが人一倍強いところです。

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出典:『クズの本懐』コミックス

コレだけ聞くととんでもない思考ですが、
「自分の“好き”の気持ちに振り回されていない」から
冷静に相手を観察できるんです。

その執着のなさは浮世離れした雰囲気を出し、
気のあるそぶりを見せても本心は何を考えているか分からない
という男性の狩猟本能をくすぐる結果になります。

 また、ゲーム感覚というのもポイントで
ゲームってことは一線を引きつつも、レベルアップを求めているんですよ。

つまり、より高度な駆け引きを楽しみたいなどの
言ってしまえばテクニック向上に繋がるわけで
「異性の気持ちをこちらに向かせる」テクニックはどんどん身についていくのです。
(モチベーションは不純だけども)

2. 人の感情に敏感

POINT

・人の好意に気づける
・自分がどう振る舞えば相手に好意的に映るか熟知している

 じゃあ、なぜ茜先生がそうやって人を振り向かせられるかというと
人の感情(もっと言えば恋愛感情)に敏感だからです。

花火・麦・鐘井先生の恋心をすぐさま見抜き
「どうすれば自分がもっとも優越感を感じられるか」を計算して
立ち振る舞っていたくらいです。

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出典:『クズの本懐』コミックス

異性に意識させるテクニック

異性を振り向かせる具体的なテクニックとして描かれていたのが
この2点です。

ワンポイント心理学

 「好意の返報性」
自分に好意を抱く人や、心を許してくれる人に好意を抱く心理。
人は何かをしてもらうと、お返しをしなければという心理が働きます。 

「単純接触効果」
接触回数が多いほど、その対象に好意を持つ心理。
繰り返し接することで、その刺激への親近性が高まります。

 麦には、家庭教師時代に「誘ってるのか?」ってくらいの隙を見せることで
「もしかして俺にもチャンスがあるのかも」と意識を向けさせていました。

鐘井先生にも、
食事に誘われたら付いていく、お昼を一緒に食べるなど
「単純接触効果」を狙ってマメに話しかけたり、
隣の教室にいるタイミングでピアノを弾いたり
自分の存在を意識させていました。

3. 主観が薄い

POINT

・感情に飲み込まれない
・相手の理想を叶えてあげられる

 茜先生が他の人と違う最大のポイントは
「主観が薄い」ことです。
具体的には、当事者意識が極端に低い。

茜先生は自分から人を好きになったことがありません。

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出典:『クズの本懐』コミックス3巻

茜先生は、自分でも制御できないような感情に飲み込まれたり
相手の一挙一動に振り回されることもない分、
冷静に相手を見つめることができます。

また、主観が薄いということは
「相手の望む自分」を演じられるのです。

茜先生がモテる理由まとめ!

モテる理由
  1. 冷静に相手を観察できる
  2. ゲーム感覚でスキルを積んでる
  3. 人の好意に気づける
  4. 自分がどう振る舞えば相手に好意的に映るか熟知している
  5. 感情に飲み込まれない
  6. 相手の理想を叶えてあげられる

でも、コレって誰にでもできることではありません。

というのも、自分を置いてけぼりにして
ゲームのように恋愛をすることでは
満たされないからです。

女性としてモテても満たされない理由

 見た目編でも書きましたが、
茜先生は「女として求められること」を
自分の価値として置いてきました。
その点で、他の女性から異性を奪ったり圧倒的にちやほやされることで
自分の価値を高めていました。

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出典:『クズの本懐』コミックス7巻

心理学的な話になりますが、
「特別扱いされたい」という気持ちの裏には
「自己重要感」を満たしたいという欲求があります。

ワンポイント心理学

「自己重要感」
自分が価値のある人間である、必要とされていると感じる心理。
自分自身が認めるだけではなく、相手からの評価も重要になる。

-参考:

セルフエスティーム | Biz Drive(ビズドライブ)-あなたのビジネスを加速する

 茜先生は一見、自己重要感めちゃ高そうです。
作中でも「自分のことが好きすぎるのかもしれない」と言ってたくらい。

でも、自己肯定感と自己重要感はイコールではなくて
自分が「女として魅力がある」ことは知っていても
「女」という役割を取り払った時に、
自分には何があるのかについては答えを出せずにいました。

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出典:『クズの本懐』コミックス8巻

そこから茜先生の意識が変化するきっかけになったのが、
鐘井先生です。

茜先生が「女」から「ヒト」として自我が芽生えた瞬間

茜先生は最後に鐘井先生と結ばれます。
これまで、相手の求める「理想の女性像」
もっと言えば「男女ゲームにおける役割」を演じることで
相手に快楽を与えていた茜先生。

でも、幼い頃に母親を亡くした鐘井先生には
良い意味で「リアルな女性像」が無かった。

女性に対する期待も・実像も知らなかった分、
目の前の茜先生を見て彼女を受け入れようとした。

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出典:『クズの本懐』コミックス8巻

それが茜先生には新鮮で、今まで向けられたものとは違う眼差しに
初めて「役割を降りる」ことを選べました。

これまで異性から向けられていた「女としての自分」ではなく、
「もっと奥にあるそのままの自分」の輪郭を知ることが出来るかもしれない。

そんな期待を持って、鐘井先生の申し出を受けた。

以前の記事にも書きましたが、人は他人を愛することを通じて自分を知ります。
他人に感情を向けることがなかった茜先生が、初めて他人に興味を持ったのです。

茜先生が「女」としてではなく「ヒト」として
初めて誰かと向き合ってみようとした瞬間でした。

「傷つかない好意」では得られないもの

クズの本懐は、作品の中で巧みに価値観を誘導させていきます。

最初は、どんな男性も手玉に取ってしまう茜先生の
圧倒的ラスボス感
他の登場人物も、読者でさえも為す術なしでした。

しかし、茜先生の圧倒的モテ力に悔しさを感じたヒロイン花火が
茜先生をマネて異性を誘惑していくところから
見方が変わっていきます。

茜先生のやり方は、振り向かせて体の関係を持つことがゴールであって
長期的な関係の築き方が分からなかった。

でも、自分の本心を隠してまで相手に好意を振りまき
たくさんの「好き」を集めたところで
心を見せられていないのならひとりぼっちと変わらない。

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出典:『クズの本懐』コミックス7巻

花火は、茜先生の視点に立って初めて分かった孤独と
これまで嫌悪すら抱いていた
「制御できない恋心」でも、向き合おうと決意します。

 人を好きになることは時にもどかしく
上手くいかないことだってたくさんあって傷つくけれど
それでも、生まれた感情を大切にして生きていきたい。

それが、もがき続けた花火の結論でした。

茜先生名言集

異性に「異性」としてみられるのは息をするより簡単なのであまりに容易いので

他人から向けられる好意ほど…気持ちいモノなんて…ないのに

異性にチヤホヤされるとひたすら気分がいいですし同時に同性から向けられる嫉妬心を扇情するのは正直もっと好きです 正直やめられないと思います

まとめ

茜先生は異性の好意に敏感で
女性として求められる要素を
差し出すことにためらいが無い分
異性を惹きつけることが得意でした。

本当は誰かと心から繋がりたかった。

でも、誰かに先に終わりを告げられたら
自分の価値が揺らぐ気がして怖くて
先に夢中にさせたり、複数人と関係を持つなど
リスク回避してきた。

相手を知ればもっと知りたくなり、
その欲望が止まらなくなるのが怖くて
自分から手を放してきた。

でも、鐘井先生から与えられた
まっすぐな愛情に
もし傷つくことになっても特別な傷なら乗り越えていきたい
と思うようになりました。

この作品の根底のテーマの一つに
「誰かと生きること」があるように感じます。

花火も、1人でいれば傷つけられることもないと知りながら
好きな人にぶつかっていく。

1人でいれば失う悲しみも拒絶される怖さもないのに、
傷ついても良いから目の前の相手と血の通った関係を持ちたいと願う。

自分の妄想の中で美化した相手じゃなく、
自分の妄想の中で都合のいい言葉をかけてくれる相手じゃなく、
「現実の相手」と関わりたい。

それは、いくつもの好意を集めるよりも
ずっと自分を成長させ
人としての深みをつくってくれる
大切な関係になっていくからです。

おわり。

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【失恋ショコラティエ】漫画版・サエコさんはなぜモテる?10年溺愛される秘訣

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 ぽわっとして守りたくなる雰囲気の裏に隠された
リアリスト&戦略的な一面をあわせ持つ
マンガ『失恋ショコラティエ』のメインヒロイン「サエコさん」を取り上げます。

 石原さとみがドラマでヒロインを演じたことでも
話題になった同作品ですが、原作でのサエコさんは
弟子入りしたくなるほど
対人関係構築力に長けています。

 ※注意※
この記事は既刊9巻までのネタバレを含んでいます!

この記事で分かること
  1. 顔が普通でも爆モテする理由
  2. 10年恋される秘訣
  3. 対人関係で重要な「観察力&気配り」のコツ

 作品概要 

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出典:Amebaマンガ
作品名 失恋ショコラティエ(しつれんショコラティエ
作者 水城せとな
出版社 小学館
掲載誌 月刊フラワーズ
発表号 2008年2月
巻数 全9巻

出典:wikipedia

あらすじ:

小動爽太(こゆるぎそうた)は、チョコレートが大好きな憧れの先輩サエコ(高橋紗絵子)に告白し、OKをもらう。しかし、付き合っていると思っていたのは爽太だけだった。傷心の爽太は製菓学校を卒業後フランスに渡り、ただサエコを振り向かせたい一心で修業に励んできたが、帰国後再会したサエコはすでに他の男との結婚が決まっていた…

出典:wikipediaより抜粋

作品実績

失恋ショコラティエ』は、2014年に松本潤石原さとみ主演でTVドラマ化もされた人気作品で、当時石原さとみ演じるサエコさんが「可愛すぎる!」と話題になりました。

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画像出典:https://prcm.jp/album/heaven82/pic/55709458
可愛すぎる!!

原作漫画は「第36回講談社漫画賞(「少女部門」)」「第2回ananマンガ大賞」を受賞し、累計発行部数120万部(2014年3月時点)の話題作です。

 作者の水城せとな先生は、『失ショコ』以外にも
脳内ポイズンベリー(2015年)』『窮鼠はチーズの夢を見る(2020年)』
の二作品が映画化されているヒットメーカーです。
※カッコ内の数字は映画公開年

 

水城先生の漫画は、人間関係の駆け引きや
綺麗事だけじゃないリアルな心理描写に惹き込まれます。

 

ヒロインプロフィール

吉岡 紗絵子(よしおかさえこ、旧姓:高橋)。26歳。
爽太の高校の1年先輩。恋愛経験豊富だが、顔は普通。
※年齢はコミックス1巻時点

 ドラマで石原さとみが演じているので勘違いされがちですが
原作のサエコさん、顔は普通です。
(めちゃくちゃ可愛いってわけじゃない)

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス1巻より

 でもモテます。
色んな女友達から恋愛相談されているシーンも何回も出てきます。

 サエコさんのモテ偉業

  • 主人公の爽太は高校時代から10年以上も想い続けている
  • 高校時代は「各学年の一番のイケメン」と次々付き合ってきた
  • もちろん他校のイケメンとも付き合っていた
  • 結婚前、旦那さん候補が2.5人いた

相関図

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出典:コミックス8巻を元に作成

主な登場人物です。
サエコさんと主人公の爽太を取り巻く人間関係に絞っています。

 爽太がサエコさんを想って5年間もパリで修行している間に
サエコさんはサクッと他の男性と結婚しています。
旦那さんは、バツイチ・12歳年上の
大手出版社のグルメ雑誌の副編集長です。
(この辺のスペックにも抜かりなし)

 爽太の同僚・薫子さんは美人で仕事もでき、
パリ帰りの洗練された爽太に恋をしてから
密かにずっと思いを寄せています。

 他にも、知人の誕生パーティで知り合った
モデルのえれなとは「片思い同盟」を組んで慰め合うなど
爽太もモテています。

 

でも、爽太が恋い焦がれるのはサエコさんなんです。

 

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス1巻より
大して美人でもないけどサエコさんをください


ここからは、
なぜサエコさんはモテるのか?
図解も使って説明します! 

サエコさんがモテる理由

サエコさんは男に爆モテするので
さぞかし女に嫌われているだろうと思いきや(偏見)
意外と女友達が多いんですよね。
(学生時代は妬まれてたけど、学生って自意識の塊なのでそんなもんですから)

 

サエコさんの凄さは「モテ力」だけじゃなくて、
対人関係においての「勘の良さ&気配り」
老若男女問わず出来ているから。

 

サエコさんがモテる6つの理由はずばりコレだ!

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男性と女性でサエコさんの気配りが
響いているポイントは違うので、
順番にご説明します!

〜対男性編〜

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 サエコさんが男性にモテる理由】

  • 夢を見せる
  • 信頼を寄せる
  • 前向き

 理由を解説していきます!

▽▽▽

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1. 夢を見せる

POINT

・肝心なことは口にしない
・明るくてメルヘン

 サエコさんは男性の前で、いつも笑顔で明るいです。
爽太のお店が日本でオープンした時も
「毎日ここで暮らしたいな♡」
と発言しちゃうくらいメルヘンです。

 でも、喜んだり褒めたり相手を立てることは
惜しみなく言葉にするのに
自分の本心は隠したまま
(正確には、話す相手を選んでいる)

 

爽太の前では愚痴は言わずにぽろっと弱音を吐くだけ。
それ以上踏み込ませない雰囲気をつくる。

しばらくお店に来ないと思いきや
ふらっと現れては泣きそうな表情で佇んでいる。

 

どうして欲しいか言葉にはしないの
そこに爽太も翻弄される。

 

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス7巻
ワンポイント心理学

人間が持つ3つの心の働きとして
「知情意(知識・感情・意志)」があります。

 知とは「知りたい」という欲求のこと。
分からないことを知る過程で
人は知識・経験を増やして成長していきます。
(赤ちゃんが興味を持ったものに触れるのと同じように)

 歳を重ね社会へ出て対人関係が発生すると
「他者を知りたい」という欲求が生まれます。
相手との交流を通じて相手の心に触れ、
その反応を受けて、自分を知っていくのです。 

人の欲望は、叶えられないほど渇望する。
喉が渇き、水が飲めない時ほど
頭の中は水でいっぱいです。

 人間関係でも叶えられない欲求があると
相手のことで頭がいっぱいになるのです。

参考:

秘密を知るためのもう一つの方法が愛である。(中略)

愛とは能動的に相手の中へと入っていくことであり、その結合によって、相手の秘密を知りたいという欲望が満たされる。

出典:『愛するということ』(エーリッヒ・フロム著)

 

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 2. 信頼を寄せる

POINT

・仕事ぶりを褒める
・相手を受け入れる

 サエコさんは周りによく気がつくので
女性の持ち物でも、お店の内装でも、チョコの感想でも
良いところは積極的に口に出して伝えます。

 それだけではなく、
爽太の仕事=チョコに対して信頼を寄せ、
真摯に向き合っています。

 

きっとまたあたしのツボをズバッと突いてきてくれるんだろうな。あたし全面的に信頼してるんだ、爽太くんのこと・・・

出典:『失恋ショコラティエ』コミックス1巻

 

(余談ですが)
↑このセリフを言っているのが
「なんで旦那さんと結婚したの?」という
爽太の問いに答えた直後だから凄い。
他の男性との馴れ初めを言いつつ
目の前の相手をストレートに褒めるって
とんだ小悪魔では?(尊敬)

 

自分の仕事ぶりを認めてもらえていることを
爽太も理解しているので
恋愛で振り向いてもらえていなくても
仕事への活力に出来るのです。

 

俺のことは(恋愛の)対象外でも

俺の仕事はあの人のどストライクなんだって。

そこだけは俺にも

彼女の心を動かせる力があるんだって。

出典:『失恋ショコラティエ』コミックス6巻

 

また、お店をオープンしたばかりで
「もっとお客さんに来て欲しい」
「たくさんいるショコラティエのライバルが気になってしまう」
弱気な爽太を
サエコさんは100%受け入れます。

 

「この店とか…俺にね、欠けてるものって何かなーとか考えてたらキリなくて」

「ないよ!欠けてるものなんて何もないよ」

出典:『失恋ショコラティエ』コミックス2巻 

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス2巻

その上で、さらに純粋な期待を寄せる。

「でも、これからいろいろ新しい何かが加わって変わっていくんでしょ?それが楽しみなんだ♡頑張ってね、あたしはずっとここに通うからね」

出典:『失恋ショコラティエ』コミックス2巻

 

男性でも女性でも、
自分を肯定し受け入れてくれる存在は心強いです。
心の支えになり、そんな人にはそばにいて欲しい。

 

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 3. 前向き

POINT

・悪口を言わない
・人の良い面をよく見てる

 サエコさんは人の悪口を言いません。
この後の女性編でも出てきますが、
むしろ人の変化や努力によく気づいて
褒めてくれます。

 いつも人の良い面に目を向けられる
サエコさんの明るさやひたむきさに爽太も癒され、
一緒にいると幸せな気持ちになるのです。

 

〜対女性編〜

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サエコさんが女性にもモテる理由】

  • リアリスト
  • 行動力がある
  • マメ&気遣い

理由を解説していきます!

▽▽▽

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4. リアリスト

POINT

・現実主義&戦略家
・意外と合理的

 男性編では「メルヘン」と書きましたが
対女性にはすごく現実的なんですよね。
地に足ついてる。

 

「旦那さんとはどうして結婚しようと思ったの?」
という爽太の問いに
「神様がそっと門を開けてこっちだよって教えてくれたんじゃないかな?」
というメルヘン発言をしていたのに

 

「(男性の気を引く)なんか秘訣とかないんですか?」
と聞く薫子さんには
衝撃の小悪魔発言。

 

「男の人は女に古臭い手を使われるのが一番効くんだよ」

 出典:『失恋ショコラティエ』コミックス3巻

 

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス3巻
ほんとに同一人物?

最初は恋のライバルとして
サエコさんを敵対視していた薫子さんですが、
後半はサエコさんのモテ指南を受けるようになります。

そこでサエコさんの
恋愛における戦略的&合理的視点を聞くのです。

 

年下の男の子と食事に行った薫子さん。
でも、今のところはそんなに相手に興味がない。
会話をするほど、好きな人(爽太)と比べてしまう。

それを聞いたサエコさんは

 

「そんなの当たり前ですよー!

すでに好きな人と

これから好きになるかもしれない人の

好き度合いなんて

今同じなわけないじゃないですか!

 そして、その“かもしれない”候補は

世の中に何万人も何千万人もいるんですよ!」

出典:『失恋ショコラティエ』コミックス8巻

 

さらに
「相手のこと好きになれるかなー」
とウジウジ悩む薫子さんに一喝。

 

向こうが脈ナシなら薫子さんにとっても用無しなんですから今は悩む必要ナシ!

 出典:『失恋ショコラティエ』コミックス8巻

 

この割り切りよう。

 

でも、サエコさんの言う通りで
最初から理想通りの人が自分を溺愛してくれる確率なんて
高くないのが当たり前だし

共に時間を過ごしていくうちに
「理想の人」に近づいていくこともある。

 

そしたら、
入り口の段階で悶々としてても
一生分からないのだから
飛び込んでみなければ分からないんですよね。

 

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 5. 行動力がある 

POINT

・トライ&エラーを実践
・自分の思いに正直

 1とかぶりますが、
戦略家であると同時に
その行動っぷりもすごい。
迷いがない。

同じく恋愛に迷える子羊の
まつりちゃん(爽太の妹)にも
曇りなき眼でアドバイス

 

「のっかちゃえばいい!

先に進まなきゃ正解か不正解かも確かめられないもん!

若いうちにどんどん失敗しといて未来のために鍛錬積もうよ!」

 出典:『失恋ショコラティエ』コミックス8巻

 

これはサエコさんの実体験で
男を取っ替え引っ替えと言われていたのも
サエコさんの中では
「試してみなきゃ分からない」の精神だったから。

 

サエコさんがこの漫画の中でたどり着く
結論にも通じるものがありますが
色んな男の人を知って
色んな想いに触れたからこそ
「自分を持つことの大切さ」に気づいたのです。

 

サエコさんの信念は
「自分がこうしたいと思ったことはとことんやりたい」
ということ。

 

モテるために相手に媚びて合わせて、
自分を見失うのではなく

自分の信念を持ちつつも
相手が求めていることも叶えてあげる。

作中で爽太のお店に転がり込むシーンがありますが
あれも、サエコさんが人生で後悔しないための
「思い出づくり」だったのではと考えています。

 

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 6. マメ&気遣い

POINT

・褒める
・気持ちを察して声をかける

 サエコさんは相手をよく観察する人なので
薫子さんの新しいバッグにもすぐに気づき、褒めています。

また、爽太のお店にしょっちゅうお買い物にきますが
自分の分だけじゃなくて友人への贈り物として
一緒に買うシーンも何回か出てきます。

 

さらに、後半はサエコさんによる
恋愛塾が始まるのですが
浮かない表情の薫子さん・まつりちゃんに
気づいて声をかけるのは
いつもサエコさんの方です。

そんな2人にも、
常に明るくポジティブなアドバイスを送り
その後も「どうでしたか?」と
フォローする姿はマメofマメ。

 

そうやって
自然と人に寄り添えるサエコさんだからこそ
男女問わず近くに人がいるのです。

 

6つのポイントのおさらいです!

6つのPOINT
  1. 夢を見せる
  2. 信頼を寄せる
  3. 前向き
  4. リアリスト
  5. 行動力がある
  6. マメ&気遣い

ヒロインとサブヒロインの違い

前述の通り、薫子さんは美人です。サエコさんより美人。
テキパキとして仕事もできるし、
パッケージや商品のアイディアでも
爽太は絶大な信頼を置いています。

 

でも、爽太が見ているのはサエコさん。
メインヒロインとして求められるサエコさんと 
サブヒロインから脱せない薫子さんの違いは何でしょうか?

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サエコさん・薫子さんの違い】

  • 自分を大切にしている/自虐的&卑屈
  • 相手を観察できる/自分しか見えていない
  • 相手の良いところを見れる/人を決めつけて悪口ばかり言う

 爽太が、友人えれなの失恋を知り駆けつけようとした時、
「自分のお店の打ち上げをほっぽってセフレに会いにいくの?」と問い詰めます。

事情も知らず、えれなと爽太を否定するような言葉を浴びせる薫子さんに
爽太も反論します。

自分が悪く言われるのはいいけど、
よく知りもしないえれなのことを
勝手に決めつけて悪口を言うのはイヤだと。

えれなもサエコさんも
道行く人でも相手の良いところを見つけて口に出して褒めている、と。

 

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス5巻

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出典:『失恋ショコラティエ』コミックス1巻


薫子さんはいつも卑屈で自虐的。
また、コミュニケーションを怖がって
相手をよく知らないうちから想像で決めつけて、
勝手に線引きをしてしまう。 

これまでの解説にもありましたが、
サエコさんは積極的に関わって
相手の良いところに目を向けて
口に出して、喜ばせる。

でも、自分の意思が中心にあって
自由奔放な振る舞いに
男ゴコロの興味を引き、
「もっと知りたい」と思わせる。

爽太の心から10年以上も
サエコさんが離れないのは、

自分をしっかり持ちつつ
相手にも真正面から向き合って
接してくれるサエコさんだからこそ。

サエコさん名言集

意識的にでも無意識的にでも、人の気を引く努力をしてる人が好かれてるんだと思うんですよね

登山ですよ、登山!いつか目標の山に登山成功するためには他の山にも登ってみる必要があったりもするでしょう?

男の人が「いいなー」と思う女の子なんていっぱいいますよ!薫子さんもその中に入ればいいだけ!

自分さえしっかりしてればどうやってでも生きてけると思うし、あたしは大したことなんにも出来ないけど、自分が「こうしたい!」って思ったことはとことんやりたいんだ

まとめ

いかがでしたか?
サエコさんはモテるけれど、
いわゆるあざとさだけでモテているわけじゃない。

 サエコさんは相手をよく観察し、もてなす力がある。

爽太のチョコの大ファンということは前提ですが、
爽太がチョコに全力を注いでいることを知っている。

だから真っ直ぐに褒めるし、具体的な意見も伝える。

そして、スーパーポジティブで行動力がある。

自分を持たずにただ相手に合わせているのではなく、
自分の意思を尊重し、失敗や行動を恐れない。

 そんなポジティブさや、先の読めなさが
男性を魅了しているのかもしれません。

 

おわり。

 

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ヒロイン図鑑の中の人紹介

はじめまして。harunaです。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〖 JOY 〗‥女性であることを楽しむ
〖 NOBRE 〗‥女性であることを誇る
〖 CREATE 〗‥女性の生き方を再設定する
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

の3つのスローガンをもとに、

 

女性が本来の魅力を開花させ

過去・現在にとらわれない未来を創造していくための

コーチング活動を普段はおこなっています。

 

コーチングのブログはこちら

 

このブログでは

 

〖 JOY / NOBRE 〗にフォーカスを当て

〖 外見/内面の美しさを、綺麗な人から学ぶ 〗

ことを目的に、女性の魅力に特化した記事を書いています。

 

このブログでは、マンガ・アニメ・小説・映画・・・
さまざまな作品の「ヒロイン」にスポットを当てて、
その魅力を心理学解説・図解をまじえて解説しています。

 

このブログで書いてること
  • 心理学を用いたヒロイン分析
  • 「選ばれる人」になる対人関係術
  • ヒロインのなり方(美容・ふるまい)

 

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中の人はどんな人?

1992年生まれ。女性。

商社OL→副業秘書→スタートアップバックオフィス→フリーランスのバックオフィス支援→IT企業のバックオフィス 兼 自己改革コーチ(今ココ)

現在は執筆歴15年の経験を生かして

ブログ・対面コーチの両面で

「自分を100%輝かせて美しく・経済的に自立していきたい」

女性の支援をしています。

これまでのお仕事遍歴

シゴト
営業時代
5年半営業をやっていた時に「心理学・NLP」を学んで
1億円以上の年間予算を3期連続達成。
「人心掌握術」に関する本を100冊以上読む。
シゴト
秘書
副業で秘書サービスを開始し
「女性向け起業支援サービス」を提供するクライアント2名に従事。
20〜60代までの女性たち約100名と接する。
シゴト
コーチングサービス(1)
自身でコーチングサポートを提供し
クライアント(女性起業家)のサービス拡大を目的に
タスクマネジメント術・メンタルサポートを行う。
シゴト
コミュニティ運営
女性向けのセルフコーチングスクールの運営に携わる。
PRライティング、新講座の企画・ディレクション等に従事。
シゴト
コーチングサービス(2)
コーチング1の時より、さらにその人の「在り方」にフォーカスする
潜在意識書き換えコーチングでその人だけの強みを引き出し磨くサポートをする。

なぜやっているのか?

このブログで書いていることは主観であり、
魅力の一部を切り取っただけでモテ指南をするつもりは全くありません。

 なぜなら、魅力は人の数だけ存在し
その魅力に気づき惹かれるという人の好みもまた、千差万別だからです。

「魅力」はひとつじゃない 人間はポリゴン

こんなことはありませんか?

大好きな芸能人を友人に打ち明けたら
「ふ〜んそうなんだ」っていう塩対応をされたこと。

自分にとっては最高にカッコ良くて、魅力爆発してて、
結婚してくれ!って思うくらい大好きなのに。
全然興味持ってねえ。

そう、人の好みなんて十人十色なんです。

でも、人間だもの。
感情があり、心があり、どうしようもなく好きになる時がある。

好みは十人十色でも、
恋に落ちるメカニズムは同じ。

私自身は、見た目至上主義でした。
可愛けりゃモテると。
逆に言えば、可愛くなければ詰んだと。

だから可愛くさえいれば人生勝ち組だと思ってた。
でも、人を好きになるってそんなに単純じゃない。

好みが多様化している今
魅力のカタチを解き明かしたい。

様々な魅力を分析することで人の魅力に気づきやすくなったり、
認め合えるようにしたい。

恋愛だけじゃなく、仕事・家庭でもより良い人間関係を築くヒントにしたい。

周りの人の魅力に気づき、
お互いが相手の「ファン」になっていけば
結果や実績だけじゃなく、日々の過程すら楽しめる
「人生丸ごとストーリー」にできる。

そんな毎日はきっと、楽しいから。

こんな思いで、ヒロインたちの魅力を解剖するブログを綴っています。

「ヒロイン並みに愛されたいんですけど」

多感な思春期。
わたしは人並みにモテたかった。

嘘をつきました。
男性たちを魅了し、追いかけられ、めちゃくちゃチヤホヤされたかった。

8歳上の姉は美容オタクで、恋愛強者で、姉のことを盲目的に尊敬していたので
女性の価値を「美しいこと」と定義してこだわってました。

なぜか、仲の良い友人がかなりの確率で
芸能界に入る並に可愛い女の子ばかりだったので

自分の平凡さを嘆きつつも、
心のどこかでは
「顔が普通の私でも一発逆転したい」
と思うようになりました。

コンプレックスを拗らせて

高校生頃くらいから明確に
「女性の魅力」について考えるようになっていました。

というのも、容姿へのコンプレックスがめちゃくちゃあったので

「現実世界では理想になれていない自分がツライけど、少しでも美しいものを見ていたい。何が美しさの理由なのか知りたい。どうやったら愛されるのか、男ゴコロを知りたい」

 の一心で、3次元の女性の魅力についてずっと研究していました。

大学生② 〜美の多様性に気づく〜

高校時代にこじらせまくっていた容姿コンプレックスは
大学生で意識改革が起きます。

それは、
「人の好みは十人十色」と気づいたこと。

昔は可愛い・綺麗な女の子ってテンプレートがあると思っていて
そこに当てはまらないものは美しくない、と一蹴していたんです。

「(篠田)麻里子様みたいなスタイルじゃないから美人じゃない」
「色白じゃないから可愛くない」
「そばかすがあるから綺麗じゃない」
「お尻が大きいから可愛くない」
「唇がボテっとしているから可愛くない」

〇〇じゃない=モテない=魅力がない
と思い込んでいました。

 でも、ある日自分が大嫌いで変えたいと思っていた部分を
「良い」と言ってくれた人がいたのです。

これは当時の自分には衝撃でした。

その出来事があってから、

「あれ?スレンダーが好きな人もいれば、むっちりが好きな人もいるの?」
「タヌキ顔が好きな人もいれば、ネコ顔好きな人もいるじゃん」

と好みの多様性に気がついて、
絶対の美の価値観なんて無いのではと思うようになりました。

 今でこそ多様性がオープンになり、多くの人が発信しているため
好みにも多様性があるという考え方は自然かもしれませんが

当時の自分には「美しさの条件」みたいなものがこびりついていて
常にそのリストと自分を比較してはダメ出しをしていたのです。

大学生③ 〜美のゲシュタルト崩壊

話は戻りますが、
友人からの予期せぬ角度からの褒め言葉をもらったことをキッカケに
人から褒められることを受け入れられるようになってきました。

すると、これまで握りしめていた
価値観が崩壊していきました。

 「ていうか顔(容姿)と魅力は別個で、それぞれ独立してるんじゃ?」

 そんな風にコンプレックスとヘルシーに向き合えるようになってからは
そのパーツを受け入れたり、活かしたり、気になるところは努力したり(美白や歯列矯正など)自分改革が楽しくなってきました。

大学生で美容に目覚めてからはあらゆるものを試して
前向きに自分に自信を持てるようになってきて

ようやく人並みの自己肯定感を身につけたあと、
社会人では「内面改革」に取り組みました。

社会人 〜自分をモテさせる〜

社会人になってから
「多くの人から求められる魅力の理由を解明し、自分も選ばれる人になりたい」
との思いを強めていました。

理由は、新卒で営業の仕事に就いたからです。

入社したての自分は提供できるものが何もなく、
先輩同行で商談に行っても
先輩しか見ていないクライアントを目の前にして
「自分は頼りにされていない」と悔しい思いをしていました。

「若くて女の子なら、そのうち黙ってても売れるよ」

と今なら問題になりそうな発言もよく受けていたので

「女だからじゃなくて、人間的魅力で売れたい」

心理学・対人関係にまつわる本やインターネットの知識を読み漁り
実生活の中で実験していきました。

いわゆる「人たらし術」と呼ばれるものは片っ端から読みました。
すると、面白いくらいに相手の反応が変わっていくのです。

モテたら売れるようになった
  • お客さんの満足度が高くなってリピートをもらう
  • 関係会社の案件を紹介してくれる
  • 「ハルさんが担当してくれるなら」とパートナー企業から指名を貰う
  • 売上目標も1度も赤字を出さず3期連続達成

営業としての対人関係をトライ&エラーする中で、あることに気づきます。

「恋愛における対人関係でも同じでは?」

社会人 〜男性心理を押さえると扱われ方が変わる〜

営業職で対人関係を勉強し実践していく中で、
自身の「モテ」にも変化がありました。

なんかモテるようになった
  • どんなコミュニティに行っても見た目を褒められる
  • マッチングアプリやっていた頃10人中7人にデート2回目以内に告白される

私は別に誰もが振り返る美女でもないし、芸能人なみに可愛くもない。

でも、対人関係を意識的に変化させると、
容姿の実力以上にモテる。

このことを知ってからは希望しかなくて、
誰でもこのことに気づけばもっと生きやすい世の中になる!と確信しています。

モテはピンポイントでいい

モテるって媚びるんじゃなくて、
入り口を魅力的に見せて自分を知ってもらい、コアな部分で惹きつけること
だと思っています。

別に全方位無作為にモテなくてもいい。

でも、周りの人と良好な関係をつくっておいた方が
自分がどんどん生きやすくなる。

あの子は何が魅力なの?

こんな感じで「可愛い女の子」はいつも自分の思考の中にあって、
いつしか
「何がそんなに好きなんだろう」「どこが魅力なんだろう」
を考え始めていました。

彼女たちの顔立ちやプロポーションをたくさん見て女性らしさを追求して
あるいは、言動やふるまいを研究して
いわゆる「モテテク」を身につけて
私も男性からアプローチを受けるようになった。

でも、今なら分かる。
ヒロインが愛されるのは表面的なモテテクじゃなくて、
彼女たちの人間的魅力に魅了されていたんじゃないかと。

弱いところもズルイところも、武器になる。

モテテクで相手を気持ちよくしてこちらに興味を惹かせても
1人の人間として愛されるには、やはり中身に魅力がないといけなくて。

というか、価値観の多様化が進んだ今の世の中では
ステレオタイプな「モテ」なんて存在しなくて
誰かにとっての強烈なモテ(支持)が熱狂を生み、
ムーブメントになることも増えています。

そんな視点でこれまで私が出会ってきた物語のヒロインたちを振り返ると
大勢にモテていることよりも、
主人公の心を掴んで離さない
「主人公にとって唯一無二の魅力」が見えてきたのです。

このブログで伝えたいこと

 このブログが、誰かにとっての
「自分だけの魅力を磨くヒント」
になってくれたら嬉しいです。

そして、様々な魅力を分析することで
人の魅力に気づきやすくなったり、
認め合えるようにしたい。

私自身も、見た目やふるまいに捉われず
人としての魅力を磨いたり、
より良い人間関係を築くヒントにしたい。

そんな思いで、
ヒロインたちの魅力を解剖するブログを綴っています。

ヒロイン図鑑を、
読んでくださる皆さんの意見も取り入れながら育てていけたら嬉しいです!

 

 

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