ヒロイン図鑑

“ヒロインになる方法”を内面・外見から研究しています。

【凪のお暇】漫画版・凪はなぜモテる?応援されたい人は自分でご機嫌を取れ!

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いつも人からどう見られるか正解だけを求めて
息苦しさのあまり過呼吸になってしまったヒロインが
人生リセットして自分らしさを取り戻していく『凪のお暇』。

SNSで人の人生を監視してしまう」
「いつも顔色を窺っている」
「失敗するのが怖いから誰かに連れ出してもらいたい」

そんな弱さを持つヒロイン・凪(なぎ)が
人目を乗り越えて魅力が開花する様子を
徹底解析します。

※注意※
この記事は既刊10巻までのネタバレを含んでいます!

この記事で分かること
  1. 自分でご機嫌を取れる女はモテる
  2. 前向きでひたむきな姿は周囲から応援される
  3. 一歩踏み出せば見える世界も変わってくる

 作品概要 

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出典:『凪のお暇』コミックス1巻
作品名 凪のお暇(なぎのおいとま)
作者 コナリミサト
出版社 秋田書店
掲載誌 Eleganceイブ、Champion タップ!(番外編を連載)
発表号 2016年8月
巻数 既刊8巻(2021年1月時点)

- 出典:Wikipedia

あらすじ:

節約が趣味の28歳OLの主人公・大島凪は、常に空気を読んで周囲に合わせて目立たず謙虚に振る舞っていた。ある日、凪を蔑む同僚たちの陰口を知り、さらに隠れて交際している我聞慎二が性行為目当ての旨を彼の同僚らに話しているのを目撃し、過呼吸で倒れる。以後、会社を辞め、家財を処分し都心から郊外へ転居、全ての人間関係を断ち切った凪は、ゼロから新しい生活を始める。

- 出典:wikipediaより抜粋

作品実績

『凪のお暇』は、2019年に黒木華さん主演でTVドラマ化もされた人気作品です。
原作漫画は多くの賞を獲得しており、累計発行部数400万部(2021年1月時点)の話題作です。

 

受賞歴

 - 出典:wikipediaより抜粋

 作者のコナリミサト先生は、
初のストーリー連載となった『珈琲いかがでしょう』もアニメ化(2018)・実写ドラマ化(2021)されており、近年注目を集めている漫画家さんです。

思わず目を逸らしたくなるような
誰もが持っている卑屈さや弱い部分をストレートに表現しつつ、
それでも支えてくれる仲間の存在や
本人の意識の変化を丁寧に描いてくれる
「生きづらさの代弁者&救世主」です。

ヒロインプロフィール

大島凪(おおしまなぎ)。28歳。三軒茶屋在住・経理部所属のOLだったが、とある事件をきっかけに人生「お暇(無職)」中。ツヤツヤのストレートロングヘアが特徴だが、実際はひどい癖毛で、会社員時代は毎朝1時間かけて整えていた。目立つタイプではないが、巨乳でスタイル抜群なうえ控えめな性格のため異性ウケは良い。
Wikipediaより抜粋

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画像出典:秋田書店HP

相関図

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画像出典:秋田書店HP

主な登場人物です。
凪を取り巻く人間関係に絞っています。

 

簡単なキャラ紹介

【慎二(しんじ)】
凪の元カレで同じ職場だった。営業部のエース。
人心掌握術に長けている×イケメン×実家が金持ちのいわゆるハイスペ男子。

【ゴン】
お暇生活の凪のお隣さん。イベントオーガナイザー。
ゆるっとした威圧感のない見た目と、深海のごとき懐の深さで老若男女メロメロにする。と同時にメンヘラ製造機でもある。

【円(まどか)】
慎二の会社の後輩で現彼女。圧倒的に顔が可愛い。
がゆえに、周りから妬まれることも多いが、かわいそうな自分に酔っている節もある。

【エリィ】
ゴンの友人。アパレル店員。
ゴンのことが好きだったが、彼の底なし&誰にでも対等な優しさに恐怖を感じ、今は一定の距離を保って友人として接している。ゴンによって製造されたメンヘラたちのメンタルサポーター。

凪がお暇中に出会う人々も個性豊かでみんな大好きなので
ぜひ本編も見て欲しい・・!

凪がモテる理由

本題です。

凪はもともと異性受けが良いのですが
「BEFOREお暇」「AFTERお暇」

性格や表情に変化があり、より魅力が増しています。

今回はお暇前後での凪の魅力の違いについて分析します。

〜BEFOREおいとま〜

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【凪がモテる理由(Before)】

  • 清楚な見た目と巨乳のギャップ
  • 控えめで堅実
  • 謙虚でマメ

理由を解説していきます!

▽▽▽

1. 清楚な見た目と巨乳のギャップ

サラサラストレートのロングヘアー×巨乳のBEFORE凪。

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出典:『凪のお暇』コミックス1巻

(実際は4時起きでストレートヘアをセットしていたのですが)

スタイルが良いいのに、自分からぐいぐい行かないしおらしさが
男性の狩猟ゴコロをくすぐります。

2.  控えめで堅実な性格

凪は、常に「相手がどう思うか」を気にして生きてきました。
そんな自分の性格を凪自身は「主体性がない」と気にしてきましたが
自分が前に出ずいつも相手に合わせていたため、
ぐいぐい引っ張ってくれる慎二にとっては好きに振る舞えるので
居心地がよかったのです。

また、節約が趣味の凪は「あるもので工夫する」のが上手で
これはAFTERで解説しますが
家事全般スキルがめちゃくちゃ高いので良いお嫁さんになるでしょう。

3. 謙虚でマメ

凪は自己評価がめちゃくちゃ低いです。
いつも「私なんか」と思っています。

でもそれは本当に出来ないんじゃなくて、
自分の良さに気づいていないだけです。

たとえば、
凪が突然会社を辞めた時に、引き継いだ人がその業務量に驚いて
「いつもニコニコこなしてるから余裕と思ってた」
とげんなりしたり

お暇中のアルバイトでも「私には雑務くらいしか出来てないけど」と言いつつ
「その雑務が完璧すぎるのよ」とママも関心するくらい。

アルバイト先のスナックのママはこんなセリフをいいます。

「自分には難なくできることが
自分以外には難ありなことかもしれないって
気づいていないのね」
- 『凪のお暇』コミックス5巻

アルバイト先の同僚にも
「自己評価水準が高い」と言われるくらい
出来ていることも「まだまだ」と思ってしまう
ある意味プライドの高さがあります。

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出典:『凪のお暇』コミックス5巻

マンガの中では凪の1人称が多いので
「こんな私なんか」と
つい卑屈さや息苦しさに目が向きますが

少なくとも周りの人には
マメで丁寧で謙虚で頑張りやな凪に
エールを送っている人がたくさんいるのです。

〜AFTERおいとま〜

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【凪がモテる理由(After)】

  • 積極的に人と関わる
  • あるもので工夫して楽しむ

理由を解説していきます!

▽▽▽

4. 積極的に人と関わる

過去の凪は空気を読みすぎて辛くて、人間関係を避けていましたが
お暇で自分らしく生きている人たちに出会い、
勇気を出して交流していきます。

今までは空気を読んでいたというより
必要以上に顔色を窺いすぎて
自分から踏み出すのが面倒で
相手を知ろうとしていなかった。 

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出典:『凪のお暇』コミックス2巻

勝手に空気を読んで勝手に口をつぐんでいたことを
思い切って声に出すことで
凪の中に根付いていた「価値観(思い込み)」が崩れていき、
人目を気にせずに行動できることが増えていくのです。
 

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出典:『凪のお暇』コミックス5巻

SNSで見てるだけの世界を知った気になって
自分は安全なところから出られずにいた凪。

でも、お暇になってからは
新しいチャレンジをどんどん進めます。

  • 自転車で3時間かけて海を見にいく
  • 何年かぶりの車の運転にチャレンジする
  • アルバイトを始めてみる

これまでは「でも」を引っ張り出して出来ない理由を探していたのに
周りの目を気にしなくなってリセットした今、

「胸が沸く瞬間」を大事にして
新しい自分に生まれ変わっていく。

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出典:『凪のお暇』コミックス5巻

5. あるもので工夫して楽しむ

Before時代から節約上手だった凪ですが、
この素質がお暇期間で開花します。

Before時代は「唯一の楽しみが節約なんて」と卑屈になりますが

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出典:『凪のお暇』コミックス1巻

お暇で出会った、個性的で
周りを気にせず「今を生きる」住人たちとの関わりで

凪も、好きなことを認められ楽しむようになり
そんな慎ましくも前向きな凪の姿にゴンも心惹かれていくのです。

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出典:『凪のお暇』コミックス8巻

凪がモテる理由まとめ!

モテる理由
  1. 清楚な見た目と巨乳のギャップ
  2. 控えめで堅実
  3. 謙虚でマメ
  4. 積極的に人と関わる
  5. あるもので工夫して楽しむ

2人の「モテ男」から好意を寄せられる凪

作中では2人のモテ男から好意を寄せられている凪。
ここでプロフィールおさらい。

慎二:営業部のエース。人心掌握術に長けている×イケメン×実家が金持ちのいわゆるハイスペ男子。

ゴン:イベントオーガナイザー。ゆるっとした見た目と深海のごとき懐の深さで女子をメロメロにする。と同時にメンヘラ製造機でもある。

 ここからは私の分析ですが
なぜ凪が2人からモテているか解説します。

慎二が凪を好きな理由

POINT
  1. 自分にはない不器用さに目が離せないから
  2. 生活力の高さ
  3. 忖度なしに話せるから

相手が何を求めているか察するのが得意で、
息を吸うように空気を読めた慎二。

それによっていつも友人に囲まれ
営業としてバンバン契約を取りまくり
人間関係で困ったことはありません。

でも、そんな自分を達観して見ています。

「空気を読むって究極
相手にとって都合がいい酸素になるってことだから」
- 出典:『凪のお暇』コミックス2巻

「そこに俺はいない もうずっとそう」
- 出典:『凪のお暇』コミックス2巻

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出典:『凪のお暇』コミックス2巻

彼女を選ぶ時すらも、「慎二っぽいな」と思われる子と付き合ってきました。

  • さらさらストレートロングヘア(これは自分の好み)
  • 慎二の友達にも難なくなじめるコミュ力の高さ

小中高大とエスカレーター式の学校で
自分と同じ経済力の友人に囲まれて育った慎二。

そのコミュニティを出て、
周りの目を気にせず初めて自分で選んだ彼女が凪だったのです。

1. 不器用さ

空気を読もうと必死になって、
でも上手くできなくて
いっぱいいっぱいな凪の不器用さに好意を寄せています。

自分がそつなくこなせる分、
バカ正直にまっすぐに人と接する凪を「愚か」と言いながら
その先で変化していく人間模様から目が離せません。

慎二は家族から得られなかった愛情を
コミュ力の高さでカバーし、上手く生きていく道を選んでいますが

不器用でもトラウマを乗り越えて
人と深く繋がっている凪を見て羨ましさもあるのです。

2. 生活力の高さ

実家が裕福で、昔から何でも与えられていた慎二は
凪の節約生活に新鮮さと誠実さを覚えます。

実家では、母親が魚を捌いているのを
見たことがありません。

凪と別れてから、他の女に行き買ってきたお惣菜を見て
「あいつのメシが食いたい」と思い出すのです。

3. 忖度なしに話せる

また、凪とは本音で話せることに居心地の良さも感じています。
慎二も慎二で、相手が望むコミュニケーションを取り続けてきた人だから
忖度せずにコミュニケーションを取れる凪との関係がラク

最初は、お暇以降に凪が本音を伝えたから
こういう関係になったのかと思いましたが

現彼女の円と比べると
接し方が全然違うんですよね。

 

(※ネタバレ注意)

最新10巻では現彼の円にけちょんけちょんにされていますが
それもまた人生・・がんばれ慎二

 

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出典:『凪のお暇』コミックス7巻

小学生かよっていうジャレ方や
素っ気なさ・いじめ方をしているので
凪も「この人体目当てなんじゃないの?」と
ずっと思ってますが

慎二の方は周りも引くほど
凪に執着しています。 

普段アンテナ張りまくって空気を読んで
周りを立ててる慎二だからこそ
気をゆるめて接せられる凪と
つい、話したいなと思うのです。

ゴンが凪を好きな理由

POINT
  1. 自分で自分を楽しませられるから
  2. 前向きで一生懸命だから

 ゴンはスーパーモテます。
老若男女問わず。

ゴンが友人の古着屋を手伝いに行けば
警察が出動するほど人が集まり、

ゴンを好きになり、依存してダメになった人たちの屍で
「モーゼの海割り」の通り名までつくほど。

1. 自分で自分を楽しませられる

今までゴンの周りにいた人は
「ゴンが与えてくれるから」そばにいた女の子たち。

  • 体の癒しだったり
  • 話を否定せずに受け入れてくれたり
  • 「かわいい」をたくさん言ってくれたり

いつも笑っているゴンから与えられるソレを求めて
依存し、もっと要求したり、独占しようとした。

自分を見失い、
ゴンが与えてくれる快楽なしには生きられなくなった。

そんな自分がイヤになって
「ゴンはドラッグだよ」
とゴンのせいにして去って行った。

でも、凪は違った。
「ゴンさんはちぎりパンみたい」と褒めてくれた。

「あなたが与えるから悪い」じゃなくて
「おいしいから食べすぎちゃう」って。

相手がダメになってしまうと心のどこかで分かっていても
そういう接し方しか知らなかったゴン。

それでも壊れずに、自分を受け入れてくれた凪。

凪はゴンに依存しなくても
身の回りのもので工夫し、生活を楽しむ。
どんどん前進して目の輝きを取り戻していく。

自分でご機嫌を取れる女はモテます。

 

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出典:『凪のお暇』コミックス8巻

「あるものの中で最大限工夫して
楽しいことを手作りするのが好きなとこ
かわいくて面白くて」
-出典:『凪のお暇』コミックス8巻

ゴンはこれまで、自分が選ばれなくても
誰かの通過点として幸せを与えられていれば
それで良いいやと思っていましたが

「もっと知りたい」
「断続じゃなくて永続で欲しい」

と初めて思ったのが凪でした。

2. 前向きで一生懸命

お暇生活での凪は挑戦の連続。

これでもかと時間がある毎日の中で
目をつむりたくなるような
自分のイヤなところをたくさん知ります。

でも、変わるんだと決心して
怖がりながらも今までは選ばなかった行動を起こし
その度に生まれる
新しいコミュニケーションのあり方に感動している。

ゴンも、そんなひたむきな姿に心打たれているのです。 

凪の名言集

チックショーってひとしきり妬んだら 今目の前にあるものの中で工夫して楽しんじゃうのはどうだろう!?

たまには後ろも向かなくちゃ自分がどこにいるのかわからなくなっちゃいませんか

道を間違えるのはこわいけど もしかしたら 間違えたり立ち止まったりしたからこそ見えるものがあったりするのかも

まとめ

凪が愛されるのは
あるもので工夫しながら幸せを見つけ
イヤな自分を乗り越えようと前に進んでいくから。

そして、今まで感情にフタをしてきた分
些細な喜びに感動し、泣いたり笑ったりするから。

凪はどこにでもいるフツーの女の子。
むしろ人より臆病で、周囲に振り回されちゃう不器用な人。

でも、全部を捨ててお暇を取ったことで
どんどん変わっていきます。

ほんの少しの勇気を出しただけで
周りの反応が全然違うことを知り

周囲の人が受け入れてくれる優しさを勇気にかえて
トラウマを乗り越えていきます。

慎二とゴンだけじゃなく、
お暇生活で知り合ったみんなが
凪と過ごす時間を楽しみにし、
前に進もうとする凪を応援している。

そんな等身大の姿や
弱みに向き合って越えていこうとする姿が
周りを惹きつけていくのです。

 

おわり。

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